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原油先物は続落、貯蔵施設不足への懸念で

ロイター / 2020年4月28日 12時30分

 4月28日、アジア時間の原油先物は前日に続き下落している。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で需要が減少する中、原油貯蔵施設が不足するとの懸念が背景。写真はカナダで2014年7月撮影(2020年 ロイター/Todd Korol)

[メルボルン 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日に続き下落している。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で需要が減少する中、原油貯蔵施設が不足するとの懸念が背景。

0158GMT(日本時間午前10時58分)時点で、米WTI原油先物 は1.88ドル(14.7%)安の1バレル=10.90ドル。一時16%下げる場面もあった。前日は25%急落していた。

北海ブレント先物 は0.82ドル(4.1%)安の19.17ドル。一時は18.97ドルまで下落していた。前日は6.8%安だった。期近6月限は4月30日に期日を迎える。

ストラテジストによると、WTI原油の下落はETF(上場投資信託)などが前週のように価格がマイナスになって巨額の損失を被る事態を回避しようと期近物を売っていることが一因という。

新型コロナ感染拡大を受けた経済活動の低下で消費されずに残る原油の貯蔵施設が不足することが主な懸念材料となっている。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ(ANZ)のシニア・コモディティーストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は「一部の国では制限措置が緩和され始めたが、試験的なようだ。需要の早期回復は見込めないとの見方が広がっている」と指摘した。

*内容を追加しました。

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