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乗用車5社の3月世界生産は2桁減、工場停止や需要低迷響く

ロイター / 2020年4月28日 19時43分

 4月28日、トヨタ自動車が発表した2020年3月の世界生産台数は、前年同月比23.8%減の68万1510台だった。写真はジュネーブで昨年3月撮影(2020年 ロイター/Pierre Albouy)

[東京 28日 ロイター] - 大手乗用車メーカー各社は28日、2020年3月の世界生産台数を発表した。トヨタ自動車<7203.T>など5社は、前年同月比2桁減の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中の工場で生産を停止したことが大きく響いた。需要の低迷も、生産台数の縮小につながった。

トヨタの世界生産は、同23.8%減の68万1510台だった。中国では、同21.6%減の9万0892台。同国にある全4工場の生産体制は3月30日までに順次正常化するなど、回復傾向にはあったものの、前年3月の生産台数には及ばなかった。

北米での生産台数は、24.2%減の11万0023台。北米の全工場は3月23日から生産停止しており、5月4日以降段階的に再開する予定。

ホンダ<7267.T>の世界生産は42.6%減の27万5388台で、このうち中国では、69.4%減の4万4103台だった。2月から停止していた武漢の工場は、3月11日から部分的に再開したものの、通常稼働するまでには至らず、生産台数は大幅に減少した。

北米の生産台数は、35.8%減の10万5362台。欧州では、52.4%減の5165台と5割以下の生産台数となった。

日産自動車<7201.T>の世界生産は、41.4%減の26万1975台となった。中国では、59.4%減の5万7147台だった。同社は、湖北省の襄陽工場と河南省の鄭州工場の稼働を、3月中旬まで停止していた。

米国での生産台数は、47.4%減の3万6082台。同国の工場は3月20日から生産停止しており、再開は5月中旬以降となる予定。

マツダ<7261.T>の世界生産は20.2%減の11万2388台、中国は27.2%減の1万6343台となった。国内生産は、17.6%減の7万4229台。新車需要の落ち込みに対応し、国内の完成車工場では生産調整を続けている。同社によると、3月から5月の世界全体における生産台数の減少は13万台以上になるという。

三菱自動車<7211.T>の世界生産は、4.1%減の12万4234台。国内は、軽自動車などが好調で14.3%増の6万6307台だった。一方、中国では89%減の1600台となり、統計を見直した2012年以来最低の数字となった。

スズキ<7269.T>の世界生産は、22.8%減の21万3159台で、インドは、32.1%減の9万2508台となった。

3月に入り、中国工場では部分的な生産再開が見られたが、北米や欧州、その他アジアなどの工場では、稼働停止の動きが始まった。4月も全面停止している工場は多く、各社ともにさらなる生産台数の減少は避けられない。

*内容と見出しを更新しました。

(新田裕貴 編集:内田慎一)

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