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豪就業者数、6月以降に減少 感染急拡大のビクトリア州で深刻

ロイター / 2020年7月28日 14時30分

 オーストラリア連邦統計局が28日発表した週間データによると、6月中旬から7月中旬の間に就業者数は1.1%減少した。写真は信号機を調整する作業員。6月16日シドニーで撮影(2020年 ロイター/Steven Saphore)

[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が28日発表した週間データによると、6月中旬から7月中旬の間に就業者数は1.1%減少した。新型コロナウイルスの感染者が急増し、感染防止策が再導入された同国第2の州、ビクトリア州が2.2%減と最も減少した。

ビクトリア州は前日、新型コロナの新規感染者数が532人と過去最多となり、28日もさらに384人の感染が報告されている。

オーストラリアは、経済活動を再開したことに伴い、コロナ危機で失われた雇用の35%程度を取り戻したが、完全回復にはなお時間を要するとみられる。

エコノミストらは今後数週間でさらに雇用が削減されると予想する。

RBCのエコノミスト、Su-lin Ong氏は今回のデータについて、「労働市場の回復がある程度妨げられるとのわれわれの予想と一致する」と指摘。その上で、「7月とおそらく8月の就業者数が再び減少に転じることを懸念している」とし、就業者数の前月比5万人減を見込んだ。

今回発表されたデータは、税務当局の企業の給与支払いデータに基づいており、公式な雇用統計とは異なる。

6月の雇用統計で就業者数は約1230万人。ロックダウンが実施される前の3月初めの1300万人強からかなり減少している。コロナ危機前は5.2%で推移していた失業率も6月は7.4%となった。

*内容を追加しました。

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