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印、コロナワクチン国内治験義務を撤回 ファイザー製輸入に道

ロイター / 2021年5月28日 11時3分

 5月27日、インド政府は国民の新型コロナウイルスワクチン接種加速に向け、外国で製造された「定評のある」ワクチンに対し、国内での臨床試験実施義務を免除することを決めた。24日、ムンバイの学校の教室で酸素吸入を受ける患者(2021年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ニューデリー 27日 ロイター] - インド政府は国民の新型コロナウイルスワクチン接種加速に向け、外国で製造された「定評のある」ワクチンに対し、国内での臨床試験実施義務を免除することを決めた。政府高官は、米ファイザーのワクチンが7月までに到着する可能性に言及した。

感染拡大が深刻な同国では、ワクチン接種完了者の割合が人口13億人の約3%にとどまっており、感染者数で上位10カ国のうちで最も低い。

インドは先月、ワクチンの輸入手続きを迅速化する方針を示したが、国内での治験実施義務に政府が固執し、健康被害が生じた場合の賠償責任を国が肩代わりするかどうかについても意見が対立したため、ファイザーとの協議が停滞していた。

今回、国内治験の免除を決めたことで、ファイザーや米ジョンソン・エンド・ジョンソン、米モデルナのワクチンの早期輸入につながるとみられる。

政府高官のビノッド・クマール・ポール氏は記者会見で「ファイザーは今後数カ月内に、場合によっては7月から一定量のワクチンが供給可能になると示したため、われわれは同社と対話している」と述べた。

同社が求めている賠償免責について政府は検討しているが、決定はまだ下されていないとした。

ファイザーの広報担当者は、インドへのワクチン供給に向け政府との対話を継続する考えだと表明した。

インドでは国内メーカーのセラム・インスティチュート・オブ・インディア(SII)がライセンス生産する英アストラゼネカのワクチンと、国内企業バーラト・バイオティックの国産ワクチン「コバクシン」を使って国民の接種が進められている。ロシアから「スプートニクV」ワクチンの供給も受け始めた。

インドで27日に報告された新型コロナの新規感染者は21万1298人と世界で最も多かったが、今月のピーク時からはほぼ半減している。累計の感染者は2737万人で死者は31万5235人に上る。

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