「支持者なし」票が10万超、バイデン氏のガザ政策に抗議 ミシガン州予備選

１１月米大統領選に向け米中西部ミシガン州で２７日実施された民主党の予備選で、１０万票を超える「支持者なし」票が投じられた。２７日撮影（２０２４年　ロイター/Rebecca Cook）

［ディアボーン（米ミシガン州）／ワシントン　２８日　ロイター］ - １１月米大統領選に向け米中西部ミシガン州で２７日実施された民主党の予備選で、１０万票を超える「支持者なし」票が投じられた。バイデン政権がパレスチナ地区ガザで攻撃を続けるイスラエルを支援していることに対する「抗議」が表れた格好。バイデン大統領の陣営は支持者奪還に向け尽力すると表明した。

エジソン・リサーチの集計によると、２８日午前時点で約８５％が開票され、「支持者なし」票は１０万１０００票を超えている。ミシガン州民主党員の約１３．２％が「支持者なし」に投じたことになる。

アラブ系国民が多く住むミシガン州では、バイデン氏のガザ政策に抗議する有権者は「支持者なし」で投票するよう求められていた。抗議キャンペーン主催者は１万票を目指していたが、実際に投じられた票数はこれを大幅に上回った。

今回の民主党・予備選での投票率は高く、約９０万人が投票。うち約８１％がバイデン氏を支持した。

バイデン氏陣営の幹部は「支持者なしとする有権者およびミシガン州全体の有権者双方のための努力を続ける。バイデン大統領は引き続き中東地域の平和に向けた取り組む」と表明した。

２０２０年の大統領選では、バイデン氏が３％弱の差でミシガン州を制した。一部の世論調査によると、今回の選挙で直接対決となれば、トランプ氏がリードする可能性が高いとされている。