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ムーディーズ、スリランカ国債格上げの可能性 債券交換で

ロイター / 2024年11月28日 10時46分

 11月27日、大手格付け会社ムーディーズは、経済危機に陥ったスリランカが債券交換を申し出たのを受け、同国の外貨建て長期国債の格付けを現行の「Ca」から引き上げる可能性があると発表した。2022年4月、スリランカのコロンボで撮影(2024年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)

Rodrigo Campos Aatrayee Chatterjee

[27日 ロイター] - 大手格付け会社ムーディーズは27日、経済危機に陥ったスリランカが債券交換を申し出たのを受け、同国の外貨建て長期国債の格付けを現行の「Ca」から引き上げる可能性があると発表した。Caは「非常に投機的であり、デフォルト(債務不履行)に陥っているか、それに近い状態」とされる投機的級の格付け。

27日に始まった債券交換は国際債券約125億5000万ドルの再編と経済安定化のための重要な部分となっている。

ムーディーズはスリランカの米ドル建て新債券の暫定的な格付けを「Caa1」とした。これは外貨建て長期格付けより3段階高いものの、「投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い」と解釈される投機的級の格付け。

スリランカはマクロ連動債(MLB)、ガバナンス連動債(GLB)、ステップアップ債などを発行した。

MLBには元本割れのリスクがあり、GLBは初めての種類の債券となったため、ムーディーズは格付けを付与するかどうかの疑義を呈した。

T・ロウ・プライスの新興市場債券部門責任者のサミー・ムアディ氏は「ムーディーズが国債の格付けを発表したことは賢明で、交換後の証券の取引流動性を支援するはずだ」と指摘した。

スリランカは2022年5月にデフォルト状態に陥った。

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