ブラジル大統領、ＥＵ・メルコスル貿易協定の年内締結に期待

ブラジルのルラ大統領（写真）は２７日、欧州連合（ＥＵ）と南米南部共同市場（メルコスル）との貿易協定について、年内に締結されることを望むと述べた。ブラジリアで２７日撮影(２０２４年　ロイター／Adriano Machado）

Lisandra Paraguassu

［ブラジリア　２７日　ロイター］ - ブラジルのルラ大統領は２７日、欧州連合（ＥＵ）と南米南部共同市場（メルコスル）との貿易協定について、年内に締結されることを望むと述べた。貿易協定を巡っては、フランスなどが反対している。

ルラ大統領は、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と直接交渉しているとし、「フォンデアライエン氏が協定締結の権限を持っている。私は年内に署名する意向だ」と表明した。

メルコスルにはブラジルとアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアの５カ国が加盟する。ＥＵの製造輸出業者にとって需要の高い市場だが、欧州では特にフランスの農家が競争激化を懸念している。

ＥＵとメルコスルの貿易協定を巡っては、約２５年にわたり交渉が進められてきた。１９年に合意が発表されたが、ＥＵがアマゾン地域の森林破壊や気候変動対策を求めており、正式に批准されていない。