アストラゼネカのぜんそく薬、発作時にステロイドより有効=英研究
ロイター / 2024年11月28日 13時55分
英製薬大手アストラゼネカの重度ぜんそく治療薬「ファセンラ(一般名ベンラリズマブ)」は、50年にわたり標準治療とされてきた経口ステロイド薬よりも発作時の効果が高く、追加で必要な治療を30%減らすことができるとする研究結果が27日公表された。写真はアストラゼネカのロゴ。米デラウェア州で21年撮影。(2024年 ロイター/Rachel Wisniewski/File Photo)
Maggie Fick
[ロンドン 27日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカの重度ぜんそく治療薬「ファセンラ(一般名ベンラリズマブ)」は、50年にわたり標準治療とされてきた経口ステロイド薬よりも発作時の効果が高く、追加で必要な治療を30%減らすことができるとする研究結果が27日公表された。英キングス・カレッジ・ロンドンが研究を主導した。
抗体医薬品のベンラリズマブは、好酸球性ぜんそくと呼ばれる重いぜんそくの治療薬として2017年に米国と欧州連合(EU)で使用が承認された。
ぜんそくないし慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発作リスクが高い英国の患者158人を対象に行った研究では、喘鳴、咳、胸部圧迫感などの症状を伴う「増悪」と呼ばれる発作時にファンセラを注射すると、副腎皮質ステロイド内服薬よりも効果が高いことが示された。ステロイド薬は肺の炎症を抑えるが、重い副作用を引き起こすことがある。
研究者によると、こうした発作に見舞われた多くの患者がステロイドの繰り返し投与や再入院が必要で、90日以内に死亡することもある。
一方、ベンラリズマブを使用した場合は、投与から28日後に呼吸器症状が改善。90日後では、ベンラリズマブ投与群ではステロイドによる標準治療群と比較して治療に効果がなかった患者の数が4分の1にとどまった。
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