ロシア、ウクライナのエネルギー施設を大規模攻撃 停電100万人以上
ロイター / 2024年11月28日 19時30分
[キーウ 28日 ロイター] - ロシア軍は28日、ウクライナのエネルギーインフラに対して今月2回目となる大規模な攻撃を行った。現地の当局者によると、各地で爆発が相次ぎ、西部・南部・中部で100万人以上が停電の影響を受けている。
エネルギーなど重要インフラがへの被害が報告されたのは、西部のリビウ州、ボルイニ州、リブネ州、フメリニツキー州、南部のミコライウ州、ヘルソン州、中部のジトーミル州。
ウクライナの気温は現在、零度前後で、冬季の長期停電への懸念が強まっている。
ハルシチェンコ・エネルギー相はフェイスブックに「エネルギーインフラが再び敵の大規模な攻撃の標的にされている」と投稿。攻撃を受け、国営送電会社ウクレネルゴが緊急停電措置を導入したことを明らかにした。
ゼレンスキー大統領は今回の攻撃でクラスター弾を搭載した巡航ミサイルが使用されたとし「卑劣なエスカレーション」だと非難した。
ウクライナ空軍はロシアのミサイル91発のうち79発を撃ち落とし、ドローン(無人機)35機を撃墜したと発表。
国内最大の民間電力会社DTEKによると、停電は首都キーウ(キエフ)のほか、キーウ州、オデーサ(オデッサ)州、ドニエプロペトロフスク州、ドネツク州で発生。
地元当局によると、リビウ州、ボルイニ州、リブネ州、フメリニツキー州、ジトーミル州でも停電が起きている。
ウクライナのシビハ外相は「ロシアのミサイルとドローンによる今回の攻撃は、市民とエネルギー網を標的とし、ウクライナ全土で停電を引き起こしている」とXに投稿。「プーチン(ロシア大統領)は平和を望んでいない。われわれは力によって彼を和平に追い込まなければならない」とし、西側同盟国に防空と長距離兵器の支援強化を求めた。
ウクライナ当局によると、エネルギー施設に対する大規模な攻撃は3月以降で11回目。
西部リブネ州の知事によると、28万人が停電に見舞われており、水の供給も止まった。
西部ルツク市の市長によると、数回の攻撃を受けて停電が発生。水道と暖房のインフラを代替電源に接続する作業が進められている。
ハリコフ州知事によると、ミサイル攻撃により、事業施設と集合住宅の窓ガラスが破損した。
地元当局によると、北東部スムイ州でもインフラがミサイル攻撃の標的になった。
ウクライナのニュースメディア「ゼルカロ・ティジニャ」と「ススピーリネ」によると、爆発音が聞こえたのはオデーサ、クロピブニツキー、ハリコフ、リブネ、ルーツクの各都市。ハリコフ市のテレホフ市長はテレグラムに「敵はミサイルでハリコフを攻撃し続けている」と書き込んだ。
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