メキシコ大統領、トランプ氏との電話協議で「関税は議論せず」

メキシコのシェインバウム大統領は２８日、２７日に行ったトランプ次期米大統領との電話会談で、２５％の対メキシコ関税に関する具体的な話し合いはなく、関税の理由としてトランプ氏が挙げている不法移民や違法薬物の流入について協議したと述べた。２０２２年９月撮影（２０２４年　ロイター/Raquel Cunha）

［メキシコ市　２８日　ロイター］ - メキシコのシェインバウム大統領は２８日、２７日に行ったトランプ次期米大統領との電話会談で、２５％の対メキシコ関税に関する具体的な話し合いはなく、関税の理由としてトランプ氏が挙げている不法移民や違法薬物の流入について協議したと述べた。

シェインバウム氏は午前の記者会見で「良い会談だった。今後も会談を続けていく」とし、いずれはメキシコの犯罪組織への米国製銃器の流入についても協議する予定だとした。

トランプ氏は２７日の電話協議後、シェインバウム氏が「メキシコ経由の移民流入を止め、実質的に米南部国境を閉鎖することに合意した」と発言。一方、シェインバウム氏は「国境閉鎖ではなく、政府間や両国民の間に橋を架けるのがメキシコの立場だ」とした。