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ディープシークの躍進、自社製チップの需要拡大示唆とエヌビディア

ロイター / 2025年1月28日 10時20分

 1月27日、米半導体大手エヌビディアは、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシークの躍進は中国市場でのエヌビディア製チップの有用性を示しており、ディープシークのサービスへの需要を満たすために将来的にさらに多くのチップが必要になるとの見解を示した。写真はエヌビディアとディープシークのロゴノイメージ。同日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Stephen Nellis

[サンフランシスコ 27日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは27日、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシークの躍進は中国市場でのエヌビディア製チップの有用性を示しており、ディープシークのサービスへの需要を満たすために将来的にさらに多くのチップが必要になるとの見解を示した。

ディープシークのAIモデルが米企業よりもはるかに少ないエヌビディア製チップを使用しオープンAIなどのライバルと肩を並べたとされることが投資家の懸念を誘い、エヌビディア株は27日、17%急落した。

エヌビディアは「ディープシークの研究は、広く入手可能なモデルと輸出規制を完全に順守したコンピュート(計算能力)を活用して、いかに新しいモデルを作成できるかを示している」と指摘した。

ディープシークの研究論文によると、同社は、2022年の米輸出規制に準拠するよう設計されたエヌビディアのH800チップを約2000個使用していた。専門家はこの規制により中国のAI開発が遅れることはほとんどないと指摘する。

ランド研究所の技術分析担当上級顧問、ジミー・グッドリッチ氏は、ディープシークが効率化の学習に利用した当時、中国には合法的に購入可能だった相当数のエヌビディアのチップを搭載した大型スーパーコンピューターが少なくとも12台あったと指摘。「ディープシークはどこからともなく現れたわけではない。同社は何年もモデル構築に取り組んできた」とし、「ディープシークのチームが本当に優秀であることは以前から知られていた」と説明した。

ディープシークは27日、新規ユーザーが殺到し対応に苦戦している。新規ユーザーへの対応はAI企業が「推論」と呼ぶプロセスで、エヌビディアは同社のチップへの需要が今後も続くことを示すと指摘。「推論には、かなりの数のエヌビディア製GPU(画像処理半導体)と高性能ネットワーキングが必要だ」と述べた。

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