印中、直行便の運航再開へ 関係改善に向け外交トップが会談

　１月２７日、インド外務省は、中国への直行便の運航を約５年ぶりに再開することで合意したと発表した。写真は、インディラ・ガンディー国際空港の旅行者ら。２０２２年１２月、ニューデリーで撮影（２０２５年　ロイター/Anushree Fadnavis）

[北京／ニューデリー ２７日 ロイター] - インド外務省は２７日、中国への直行便の運航を約５年ぶりに再開することで合意したと発表した。

国境を巡る紛争で両国関係は２０２０年以降悪化し、直行便は一時運休となっていたが、最近の高官間の交流を機に関係改善が進んでいる。外務省によると、今後開催予定の会合で直行便に関する枠組みを協議する予定。

昨年１０月にロシアで行われた中国の習近平国家主席とインドのモディ首相の会談など、ここ数カ月間に数回のハイレベル協議が行われた。

中国の王毅外相は北京でインドのミスリー外務次官と会談し、両国は同じ方向で努力し、より実質的な措置を模索し、相互理解に取り組むべきだと述べた。

インド外務省の声明は「経済・貿易分野における具体的な懸念事項については、問題を解決し、長期的な政策の透明性と予測可能性を促進することを視野に入れて話し合われた」としている。

インド外務省によると、機能的な交流のための対話を段階的に再開し、専門家レベルでの早期会合に合意したという。