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コンゴ反政府勢力と政府軍の戦闘激化、平和維持部隊員4人死亡

ロイター / 2025年1月28日 19時57分

 1月28日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部最大都市ゴマに進軍した反政府勢力「M23」と、政府軍および政府支持派民兵の間で、小規模な戦闘が発生した。ゴマで27日撮影(2025年 ロイター/Jean Bizimana)

Yassin Kombi Sonia Rolley

[ゴマ(コンゴ民主共和国) 28日 ロイター] - コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部最大都市ゴマで、反政府勢力「M23」と、政府軍および政府支持派民兵の間で28日、小規模な戦闘が発生した。銃撃戦により南アフリカの平和維持部隊員4人が死亡した。

M23は27日、ゴマに進軍した。住民や国連筋によると、コンゴ民主共和国軍の兵士数十人が降伏したが、一部の兵士と政府を支持する民兵が抵抗を続けているという。

複数の地区の住民は、朝方に空港付近などで小火器の銃声と大きな爆発音を聞いたと話した。情報筋によると、空港は依然として国連平和維持軍と政府軍の管理下にある。

空港に近いゴマ北部の住民は「昨夜は一時的に平穏だったが、午前0時(日本時間午前8時)ごろ再び銃撃が始まった」と述べた。「真夜中から今までずっと銃声が聞こえている。空港付近からだ」と語った。

コンゴ民主共和国の首都キンシャサでは、怒った群衆がタイヤを燃やし、反ルワンダのスローガンを連呼した。ルワンダに好意的とみられる数カ国の外交施設を襲撃し、警察が催涙ガスを発射した。

<南ア・ルワンダ大統領が会談>

南アフリカのラマポーザ大統領はルワンダのカガメ大統領とコンゴ情勢について協議し、停戦の必要性について合意した。M23はルワンダが支援しているとされる。

南ア大統領府は「両首脳は、停戦と紛争当事者全員による和平交渉の再開が緊急に必要であるとの立場で一致した」との声明を発表した。

死亡した南アの平和維持部隊隊員のうち、3人は27日にコンゴ軍とM23の銃撃戦に巻き込まれた。もう1人は以前の戦闘で受けた負傷により死亡した。南ア平和維持部隊隊員の死者は過去1週間で13人となった。

赤十字国際委員会は27日、ゴマの病院で負傷者117人を治療したと発表した。このうち銃による負傷者は86人だった。

またコンゴ軍とルワンダ軍が同日、国境付近で衝突した。ルワンダ軍は5人が死亡し、26人が負傷したと発表した。

<国際社会、停戦呼びかけ>

国連人道問題調整事務所(OCHA)のラーケ報道官はジュネーブで記者会見し、市内全域で小火器と迫撃砲による激しい射撃があり、路上には多数の死体が横たわっているとの報告があったと述べた。

「戦闘員による性的暴行、財産の略奪、人道医療施設への攻撃などの報告もある」と指摘した。

フランスのバロ外相は仏スッド・ラジオに「ゴマは深刻な困難に直面しており、一晩で陥落しなかったとしても、数日中に陥落するだろう」と述べた。「ルワンダ軍は武器を捨てなければならない。冷静さを取り戻し、対話を再開する必要がある」と訴えた。

コンゴ民主共和国は、制裁措置などを通じてルワンダに圧力をかけ、M23の攻勢を終わらせるよう国際社会に要請した。

米国務省は、ルビオ国務長官が27日にコンゴ民主共和国のチセケディ大統領と会談したと発表した。「ルビオ氏は、ルワンダが支援するM23によるゴマへの攻撃を非難し、米国がコンゴ民主共和国の主権を尊重すると明言した」と述べた。

外交筋によると、国連安全保障理事会は28日にコンゴの危機について再度協議する予定。

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