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仏LVMH、第4四半期増収確保 株高正当化に不十分との声も

ロイター / 2025年1月29日 8時45分

 フランス高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が28日発表した2024年第4・四半期(10―12月)売上高は前年同期比1%増の239億ユーロ(250億ドル)で、モルガン・スタンレーが示したコンセンサス予想の1.6%減に反してプラスの伸びを確保した。写真は、決算発表で話すアルノーCEO。同日、パリで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

Mimosa Spencer

[パリ 28日 ロイター] - フランス高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が28日発表した2024年第4・四半期(10―12月)売上高は前年同期比1%増の239億ユーロ(250億ドル)で、モルガン・スタンレーが示したコンセンサス予想の1.6%減に反してプラスの伸びを確保した。

全収入の半分近くを占めるファッション部門の売上高は111億ユーロ。合併や為替変動の影響を除くベースでは前年同期比1%減だったが、コンセンサス予想の3.3%減ほど落ち込まなかった。

ベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)は「2025年の滑り出しは順調だ」と述べ、新年になって事業の勢いが増してきたとの見方を示すとともに、主力ブランド「ルイ・ヴィトン」や宝飾ブランド「ティファニー」などは2桁の伸びが期待できるとしている。

ただLVMHの株価は好決算を織り込む形で既に年初来18%余り上昇。バーンスタインのアナリスト、ルカ・ソルカ氏はロイターに「足元までの株高を正当化するには、もっと堅調な業績が必要だったのではないかと思う」と語った。

RBCのアナリスト、ピラル・ダドハニア氏は、利益率が予想に届かなかった点を挙げて、決算全体として明るい材料ばかりではなかったと指摘する。

ジャン・ジャック・ギオニー最高財務責任者(CFO)は、パリ五輪に伴う特別な人員増強など幾つかの一時的費用の発生が利益率を圧迫したと説明した。

アルノー氏は、トランプ大統領が就任して以降の米国市場について聞かれると「楽観ムードが国中に広がっている」ことに強い印象を受けたと答えた。

同氏は妻や2人の子どもとともにトランプ氏の大統領就任式に出席。用意された席次の良さからは、LVMHが米政権から好意的な待遇を受けられそうな様子もうかがえる。

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