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ドイツ、今年の経済成長率-6.3%と予想 戦後最悪の景気後退

ロイター / 2020年4月29日 23時52分

ドイツ政府は29日、2020年の経済成長率見通しをマイナス6.3%とし、1月に示した見通しのプラス1.1%から大幅に下方修正した。ウォルフスブルクで27日代表撮影(2020年 ロイター)

[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ政府は29日、2020年の経済成長率見通しをマイナス6.3%とし、1月に示した見通しのプラス1.1%から大幅に下方修正した。景気は第2・四半期に底入れし、その後は回復するとの見方を示したものの、アルトマイヤー経済相は新型コロナウイルスの感染拡大によりドイツ経済は第2次世界対戦以降で最悪のリセッション(景気後退)に陥るとの見方を示した。

アルトマイヤー氏は政府の経済見通し発表に当たり「ドイツは経済、政治の両面で大きな難局に直面している」と指摘。新型ウイルス感染拡大抑制に向け実施されているロックダウン(都市封鎖)などの措置が早過ぎる時期に緩和されれば、感染拡大の第2波が発生し、下半期に予想される景気回復が阻害される恐れがあるため、措置の緩和は急がないとし、「経済的、社会的な制限措置を段階的に緩和して初めて、下半期に緩やかな景気回復を実現できる」と述べた。

政府は21年は経済成長率はプラス5.2%に回復すると予想。19年の成長率はプラス0.6%だった。

インフレ率は20年は0.5%、21年は1.5%になると予想。失業者数は19年の227万人から20年は262万人に増加するが、21年には246万人にやや戻すとの見方を示した。

政府の見通しは、感染拡大抑制策の緩やかな緩和が可能になるとの仮定に基づいている。

これとは別にドイツ経済研究所(DIW)はこの日、ドイツ経済は20年は6%を超えるマイナス成長に陥るとの見通しを発表。四半期別では第1・四半期はマイナス2%、第2・四半期はマイナス10%になるとの見方を示した。

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