米FB、第1四半期売上高が予想上回る 広告支出回復の兆しも
ロイター / 2020年4月30日 7時53分
米フェイスブックが29日に発表した第1・四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。また企業の広告支出について、4月第3週までに安定化の兆しが見られるとした。1月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - 米フェイスブック
引け後の時間外取引で株価は9%急伸した。
フェイスブックは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため世界各国で導入された外出制限によって3月は広告収入が「急減」したものの、4月初めからの3週間はほぼ前年並みになっているとした。
新型コロナを巡る不透明感を受け、フェイスブックが多くの顧客を抱える中小企業や直販企業などで広告予算を削減するなどの動きが出ていた。
WPP傘下マインドシェアのイノベーション責任者ジム・クリドリン氏は、フェイスブックが過去1年間に広告主の多様化に力を入れ、大手との関係も強化したことが、中小の落ち込みを補ったとの見方を示した。
広告売上高は前年比17%増の174億4000万ドルで、リフィニティブのアナリスト予想平均である173億6000万ドルを上回った。
総売上高は177億4000万ドルで、150億8000万ドルから増加。予想平均は174億4000万ドルだった。ただ、増収率は18%と過去最低の水準となった。
月間アクティブユーザー数は29億9000万人超で、前期の28億9000万人から増加した。ただフェイスブックは、外出制限が緩和されるにつれてソーシャルメディアの利用はやや減少するとの見通しを示した。
総経費は1%増の118億4000万ドルと、アナリスト予想の5.6%増を大幅に下回り、営業利益率は前年同期の22%から33%に上昇した。
2020年の総経費見通しは従来の540億─590億ドルから520億─560億ドルに引き下げた。人員増加の鈍化に加え、出張やイベント、マーケティング活動の取りやめを理由に挙げた。
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