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ドル下落、FRBは経済下支えへ「あらゆる手段」=NY市場

ロイター / 2020年4月30日 6時39分

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落した。ソウルで2013年1月撮影(2020年 ロイター/Lee Jae Won)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)はこの日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置き、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた経済の下支えへあらゆる手段を用いると表明した。

FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置くことを全会一致で決定。新型コロナウイルス感染拡大は短期的には経済見通しに対する「大きな重し」となり、中期的には「相当なリスク」になるとの認識を示し、景気支援に向けあらゆる手段を行使する姿勢を改めて表明した。

主要通貨に対するドル指数<=USD>は0.32%安の99.544。前日には一時99.44まで下げた。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのシニア世界マクロストラテジスト、マービン・ロー氏は「FRBがせっかくの計画を壊したくないのは明らか。現在の対応を続けると主張することに努めた形だ」と述べた。

この日の指標では、第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)が年率換算で前期比4.8%減と、2008年第4・四半期以来の大幅な落ち込みとなった。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた一連のロックダウン(都市封鎖)措置によって、3月後半の2週間に経済活動が急停止したことが影響した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、米GDPにドル相場は大きく反応しなかったが、「V字回復の期待には冷や水を浴びせることになると思う。また、第2・四半期のGDPが40%のマイナス成長になるという懸念が現実味を帯びると考えている」と述べた。

このほか、米製薬ギリアド・サイエンシズ が新型コロナ感染症治験薬「レムデシビル」の臨床試験で前向きなデータが得られたと明らかにし、リスク心理が改善したこともドル下落の要因になった。

豪ドル は0.83%高の0.6544米ドル。一時は3月10日以来となる0.6551米ドルまで上げた。

ユーロ は0.51%高の1.0873ドル。欧州中央銀行(ECB)は30日に理事会を開く。

ドル/円 NY終値 106.70/106.73

始値 106.48

高値 106.76

安値 106.46

ユーロ/ドル NY終値 1.0873/1.0877

始値 1.0849

高値 1.0885

安値 1.0840

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