トランプ氏服用の抗マラリア薬、全米で使用急減 リスク意識高まる
ロイター / 2020年5月30日 2時16分
トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症予防のために服用していると発言した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、米医療機関での使用が急減していることが、薬剤業者の調べで分かった。ミネソタ大学の研究室のようす。3月撮影(2020年 ロイター/Craig Lassig)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症予防のために服用していると発言した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、米医療機関での使用が急減していることが、薬剤業者の調べで分かった。
全米の病院約半数と取引があるビジエント社によると、先週注文を受けたヒドロキシクロロキンは約12万5000錠で、3月下旬のピーク時から10分の1に減少した。
ニューヨーク最大の医療システム、ノースウェル・ヘルスで副医長を務めるトーマス・マッギン医師は、傘下の23病院で4月中旬以降、ヒドロキシクロロキンの処方を停止したと指摘。
「当初は瀕死の患者に何か手を尽くしたいとの思いで投与していたが、臨床データで有効性が確認されないばかりか、有害となる恐れも出てきたため、処方の停止が必要と判断した」と述べた。
医学誌ランセットは、ヒドロキシクロロキンと患者の死亡リスクの増大とに関連性があるとする研究報告書を発表。研究では入院中の新型コロナ患者9万6000人超のデータを検証し、ヒドロキシクロロキンもしくは「クロロキン」の治療を受けた患者は抗マラリア薬を投与されなかった患者に比べ、死亡リスクが高いことが分かった。
この記事に関連するニュース
-
この質問をしないと病院で薬漬けにされる…和田秀樹「患者が医師に聞くべき"キラークエスチョン"」【2023編集部セレクション】
プレジデントオンライン / 2024年5月3日 9時15分
-
【今さら聞けない】処方薬を他人に譲渡するとどうなる? “リスク”を薬剤師に聞く
オトナンサー / 2024年5月3日 6時10分
-
"子育て世代の味方"と絶賛されていたが…この春の診療報酬改定で「往診サービス」が激減する背景
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 8時15分
-
日本初*「治療アプリ×患者のカルテデータ」から降圧薬との関係性を初公開 ~治療アプリは高血圧治療にどのような影響を与えたのか?実臨床データで明示~
PR TIMES / 2024年4月10日 17時40分
-
なぜ、アマゾンは「薬局ビジネス」に注力するのか? 競合の“破壊者”となる生成AIの実力
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月10日 12時50分
ランキング
-
1水原一平被告が司法取引に合意し罪を認める 専門家「ほぼ全面降伏」「取れるものだけは取って(禁錮)20年~30年は回避したイメージ」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月9日 16時32分
-
2無所属ケネディ氏、過去に「脳の一部を寄生虫に食べられた」と主張 米紙
AFPBB News / 2024年5月9日 14時22分
-
3台湾・頼清徳次期総統「台湾有事は日本有事」に「独立を図るものだ」と中国反発
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月9日 18時23分
-
4ハマス受諾の休戦案「拒否」 イスラエル、米に伝達
共同通信 / 2024年5月9日 9時42分
-
5尹氏、日韓関係「忍耐し前進を」 対日重視の姿勢変わらず
共同通信 / 2024年5月9日 13時38分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください