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ワクチン契約、国家安全保障上の理由で公表できず=英政府高官

ロイター / 2021年1月29日 18時52分

 1月29日、 英政府高官は同国の医薬品大手アストラゼネカと締結した新型コロナウイルスワクチンの供給契約について、国家安全保障上の理由で詳細を公表できないと述べた。英フォークストンで28日撮影(2021年 ロイター/Andrew Couldridge)

[ロンドン 29日 ロイター] - 英政府高官は29日、同国の医薬品大手アストラゼネカと締結した新型コロナウイルスワクチンの供給契約について、国家安全保障上の理由で詳細を公表できないと述べた。

ワクチンを巡っては、欧州連合(EU)が供給の遅れに批判を強めており、ミシェルEU大統領は28日、メーカーとの協議でワクチンの供給遅延を巡る問題が解消できない場合、EUとして法的措置を検討する必要があるとの考えを示している。

英政府は情報開示を拒否しているが、スコットランドは来週、ワクチン供給の詳細なデータを公表する方針を示した。

英政府高官はLBCラジオに「(データを公開すれば)国家安全保障が脅かされるリスクがあると理解している」と発言。データの公表がどのような形で国家安全保障に関わるのかは明らかにしなかった。

ワクチン供給を巡っては、先進国がワクチンを先取りし、途上国のワクチン確保が遅れている。

人口1人当たりのワクチン接種率はイスラエルが首位。2位以下はアラブ首長国連邦(UAE)、英国、バーレーン、米国。次にイタリア、ドイツ、フランス、中国、ロシアと続く。

EUのフォンデアライエン欧州委員長は29日、アストラゼネカとのワクチン供給契約について、拘束力のある発注が含まれているとし、供給の遅れに対する納得の行く説明を同社に求めた。

*本文中の脱字を補って再送しました。

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