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中国の滴滴、株式非公開化検討と報道 会社側「うわさ」と否定

ロイター / 2021年7月29日 20時34分

米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、中国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)が株式非公開化を検討していると報じた。ニューヨーク証券取引所で6月撮影。(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[29日 ロイター] - 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、中国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)が株式非公開化を検討していると報じた。中国政府の懸念を払しょくし、株価下落による投資家の損失を補てんする目的だという。

WSJは関係筋の話として、中国政府による締め付けが強まる中、非公開化を検討しており、サイバーセキュリティー規制当局からの支援も受けていると報じている。

同社がニューヨーク市場への上場を通じて44億ドルを調達した数日後、中国サイバースペース管理局(CAC)は滴滴に対する調査を開始。国家安全保障と公共の利益を理由に、新規ユーザーの登録を停止するよう求めた。また、スマートフォン向けアプリストア運営各社に対し、滴滴のアプリの配信を停止するよう命じた。

報道によると、滴滴は米上場後のこれらの問題に対処するため、金融機関や規制当局、主要投資家と協議を行っている。主幹事に対し、上場廃止計画に対する投資家の見解と、投資家に受け入れられる価格帯を評価するよう依頼した。株式の公開買い付けを通じた非公開化が、検討されている予備的な選択肢の一つだという。

一方、滴滴は29日、非公開になる可能性があるという「うわさ」は事実ではないとした。

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