米軍制服組トップ、中国非公式連絡は「任務の一部」 議会で証言
ロイター / 2021年9月29日 10時1分
9月28日、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、上院軍事委員会の公聴会で証言し、中国軍指導部にトランプ前大統領が戦争を仕掛ける恐れがあると非公式に伝えていたことなどについて、共和党議員から批判を受けた。代表撮影(2021年 ロイター)
[ワシントン 28日 ロイター] - 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は28日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、中国軍指導部にトランプ前大統領が戦争を仕掛ける恐れがあると非公式に伝えていたことなどについて、共和党議員から批判を受けた。
ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏とロバート・コスタ氏の共著「Peril(差し迫った危険という意味)」によると、ミリー氏はトランプ氏の敗色が見えつつあった大統領選直前の昨年10月30日と連邦議会議事堂が襲撃された2日後の今年1月8日に中国共産党中央軍事委員会連合参謀部の李作成参謀長に電話し、米国は冷静で攻撃をするつもりはなく、また攻撃を行う場合はあらかじめ警戒するよう伝えると語ったという。
ミリー氏は中国側との電話を認めたが、政府関係者に隠していたわけではなく、緊張を緩和するようトランプ氏最側近から指示を受けて行動したと説明。中国側が攻撃を警戒しているとの情報を受け、「攻撃の意図はない」というメッセージを送ろうとしたと明かした。
その上で、この電話は戦略的安定を確保する自身の任務の一部だという考えを示し、「トランプ大統領は中国を攻撃するつもりはなかったし、大統領の命令や意図を伝えるのは私の責任だ」と強調した。
また、1月8日にペロシ下院議長からトランプ氏の行動が偶発的な核ミサイル発射につながらないかと質問を受け、安全策を取ると返答したと証言。ただ、「いかなる時もプロセスを変更したり影響を与えたりしたことや、権限侵害や指揮系統介入をしたことはない」と述べた。
この記事に関連するニュース
-
クルクス反攻で苦境に陥ったプーチン大統領 戦勝計画をアメリカに迫るゼレンスキー
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 21時0分
-
ロシアの大攻勢を前にゼレンスキーが内閣改造...新外相シビハが直面する試練
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月11日 15時10分
-
米大統領補佐官、中国軍制服組トップと会談 軍の意思疎通強化へ
ロイター / 2024年8月29日 14時17分
-
紛争拡大リスク若干後退と米軍トップ、イスラエル・ヒズボラ交戦後
ロイター / 2024年8月27日 10時50分
-
イスラエル、イランと代理勢力の攻撃脅威なお直面=米国防総省
ロイター / 2024年8月27日 7時2分
ランキング
-
1ロシア凍結資産運用で5兆円支援 EU表明、G7合意実施へ前進
共同通信 / 2024年9月20日 21時25分
-
2深圳日本人学校の男児殺害に日本はもっと怒るべきだ
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月20日 15時58分
-
3深圳の男児刺殺、自供した男には複数の前科…「電信設備の破壊」や「虚偽事実で公共の秩序乱す」事件起こす
読売新聞 / 2024年9月21日 7時25分
-
4中国の危険情報「レベル0」維持 外務省「見直しは検討していない」子供連れには注意喚起
産経ニュース / 2024年9月20日 17時46分
-
5韓国歌手が「整形の真相」衝撃告白…費用1億ウォン以上「自分のものは耳と目玉だけ」
KOREA WAVE / 2024年9月21日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください