豪州、国境再開計画を見直しへ オミクロン株確認で
ロイター / 2021年11月29日 11時37分
FILE PHOTO: People sit in the arrivals section of the international terminal of Kingsford Smith International Airport the morning after Australia implemented an entry ban on non-citizens and non-residents intended to curb the spread of the coronavirus disease (COVID-19) in Sydney, Australia, March 21, 2020. REUTERS/Loren Elliott/File Photo
[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は29日、週末に新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染者が国内で初めて報告されたことを受け、12月1日から熟練労働者の移民と学生を対象に国境を再開する計画を見直すと表明した。
アフリカ南部からオーストラリアに到着した2人から新たな変異株オミクロン株に対する陽性反応が28日に確認された。
当局はアフリカ9カ国から帰国した豪国民に14日間の隔離を義務付けたほか、これらの国からの豪国民以外の渡航者について入国を禁止した。
モリソン首相は、オミクロン株の深刻性、感染性、ワクチン耐性についてはまだデータで完全には証明されていないとして、冷静な対応を求めた。
「われわれは一歩ずつ前進し、最良の情報を得て、冷静で賢明な判断をするだけだ」とナイン・ニュースに述べ、外国人渡航者を対象とする2週間のホテル隔離義務を復活させるには「まだ少し早すぎる」と付け加えた。
最大都市であるシドニーとメルボルンは、1年半以上にわたって境界を閉鎖していたが、11月1日からワクチン接種を完了した国民の隔離なしでの入境を認め始めた。
両都市ともに、海外からの渡航者には72時間の隔離を義務付け、境界ルールを強化している。他の州では、ワクチンの接種率が異なるため、まだ外国人渡航者に州境を開放していない。
モリソン首相は、国家安全保障委員会が29日に開催され、12月1日から予定されている政府の国境再開緩和計画を評価すると明らかにした。また、30日までに全州・準州の代表による会合が開催されるという。
一方、ハント保健相は、新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)スケジュールを見直すよう、国のワクチン接種諮問機関に要請したと表明。豪州では16歳以上の約87%がワクチン接種を完了している。
オーストラリアで人口が最も多いニューサウスウェールズ(NSW)州の保健当局者によると、アフリカ南部から28日に到着した3人に新型コロナの陽性反応が見られた。オミクロン株かどうかを調べるゲノム(全遺伝情報)解析を進めている。
オーストラリアでは、厳格な境界管理と即座のロックダウン(都市封鎖)により、新型コロナ感染者数は多くの比較可能な国よりもはるかに少なく抑えられている。パンデミック(世界的大流行)が始まって以来、これまでの累計感染者数は約20万9000人、死者数は1997人となっている。
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