米地裁、医療従事者へのワクチン義務化を10州で差し止め

米ミズーリ州セントルイス連邦地裁のマシュー・シェルプ判事は２９日、医療従事者に新型コロナウイルスワクチン接種を義務付けたバイデン政権の方針を巡り、同州など１０州で差し止めるよう命じた。８月撮影（２０２１年　ロイター/Lucy Nicholson）

［２９日　ロイター］ - 米ミズーリ州セントルイス連邦地裁のマシュー・シェルプ判事は２９日、医療従事者に新型コロナウイルスワクチン接種を義務付けたバイデン政権の方針を巡り、同州など１０州で差し止めるよう命じた。

同判事は、米メディケア・メディケイド・サービスセンター（ＣＭＳ）が医療従事者にワクチン接種を義務付けたことは政府機関の権限を超えるとの判断を示した。

この判断が適用されるのは、訴訟を提起したミズーリ州、ネブラスカ州、アーカンソー州、カンザス州、アイオワ州、ワイオミング州、アラスカ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、ニューハンプシャー州。

バイデン政権のワクチン義務化方針が法の壁に阻まれるのはこれが２回目。

ニューオーリンズの米連邦第５巡回区控訴裁は６日、１００人以上の従業員を抱える民間企業を対象にワクチン接種などを義務付ける方針について、執行停止命令を出した。