レバノン停泊船の小麦粉、ウクライナからの略奪品でない＝商社筋

　レバノンに停泊している船が、ロシアがウクライナの貯蔵所から略奪した大麦と小麦粉を積載していると指摘された件で、トルコに拠点を置く穀物商社の関係者は２９日、積載されているのはロシアの大麦と小麦粉だと述べた。写真はシリアの貨物船。２３日イスタンブールで撮影（２０２２年　ロイター/Yoruk Isik）

［ベイルート　２９日　ロイター］ - レバノンに停泊している船が、ロシアがウクライナの貯蔵所から略奪した大麦と小麦粉を積載していると指摘された件で、トルコに拠点を置く穀物商社の関係者は２９日、積載されているのはロシアの大麦と小麦粉だと述べた。

在レバノンのウクライナ大使館は２８日、レバノン北部のトリポリ港に停泊しているシリアの船舶について、ロシアがウクライナの貯蔵所から略奪した大麦と小麦粉を積んでいると主張した。

在レバノン・ロシア大使館は「シリア船舶や民間企業がレバノンに輸送した貨物に関する情報はない」と述べた。

ロシアはこれまで、ウクライナの穀物を盗んだというウクライナの疑惑を否定してきた。

商社関係者によると、貨物はまだ荷揚げされていない。レバノンの税関は、ロシアがウクライナから小麦粉を略奪したというウクライナ側の主張を調査中で、輸入許可をまだ出していないという。