トランプ氏と支持者の運動は米民主主義の脅威＝バイデン大統領

　９月２８日、バイデン米大統領は、アリゾナ州選出の共和党上院議員だった故ジョン・マケイン氏の追悼イベントで講演し、来年の大統領選で対決する可能性のあるトランプ前大統領を批判した。写真はサンフランシスコで２７日撮影（２０２３年　ロイター／Evelyn Hockstein）

Jeff Mason　Steve Holland

[アリゾナ州テンピ ２８日 ロイター] - バイデン米大統領は２８日、アリゾナ州選出の共和党上院議員だった故ジョン・マケイン氏の追悼イベントで講演し、来年の大統領選で対決する可能性のあるトランプ前大統領を批判した。

民主党のバイデン氏は、共和党のトランプ氏が米国の民主主義に対する脅威だと警告。「民主主義の基礎は憲法にあると強く信じている」と述べ、憲法よりも自分の方が上とみなしていると発言したトランプ氏との違いを強調した。

バイデン氏は、政権高官に対するトランプ氏の脅迫に触れ「米国では何か危険なことが起きている」と述べた。

また、トランプ氏が大統領だった際、戦死者を「カモ」や「負け犬」とけなしたとする当時の報道を踏まえ「（海軍出身の）マケイン氏はカモなのか」と疑問を投げかけた。トランプ氏は報道内容を否定している。

トランプ氏の標語「米国を再び偉大に」の頭文字から名付けられた同氏の支持者による「ＭＡＧＡ（マガ）」運動について、バイデン氏は「全ての共和党員がその考えに賛同しているとは思わないが、いまの共和党がＭＡＧＡ過激派によって動かされ、脅迫されていることは間違いない」と述べた。