タイ中銀、当面は利上げ停止が適切＝総裁

タイ中央銀行のセタプット総裁は２９日、当面は利上げを停止し、金利を中立水準で維持することが適切だとの認識を示した。写真は２０２０年１０月、バンコクで撮影（２０２３年　ロイター/Chalinee Thirasupa）

［バンコク　２９日　ロイター］ - タイ中央銀行のセタプット総裁は２９日、当面は利上げを停止し、金利を中立水準で維持することが適切だとの認識を示した。

中銀は今週、インフレ抑制のため、予想外の利上げを実施した。

総裁は記者団に、政策目標は適切なランディングだとし、現行金利は国内経済にとって適切だと述べた。当面は現在の金利水準が維持されるとし、現行金利は「それほど制限的ではない」との認識を示した。

バーツ相場が不安定だが、外部要因が原因であり、今週の利上げはバーツ安への対応ではないとも発言。

金融政策が効果を発揮するには時間がかかるとも述べ、金利水準は域内で最も低く、インフレ期待との比較で高くないとの認識を示した。総裁はインフレ期待を依然懸念していると発言した。

来月２日にセター首相と会うことも明らかにした。議題は不明としている。