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英GDP第2四半期、コロナ前1.8%上回る 前期比0.2%増

ロイター / 2023年9月29日 17時5分

 9月29日 英国立統計局(ONS)が29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.2%増で、速報値と変わらず、市場予想とも一致した。写真は7月17日、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Rachel Adams)

[ロンドン 29日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が29日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.2%増で、速報値と変わらず、市場予想とも一致した。

一方、新型コロナウイルス禍前の2019年第4・四半期を1.8%上回ったとし、0.2%下回るとしていた8月11日発表の直近推計値から上方改定された。

ONSは9月1日、21年第4・四半期の経済について19年の同四半期から0.6%拡大していたと発表。従来の1.2%縮小からプラスに改定した。

そのため今回の上方改定も事前に想定されていた。

ハント財務相は「英経済が誰も予想していなかったようなペースで回復していることはわれわれには分かっている。これを疑問視する人々が間違っていたことが今日の統計で改めて証明された」と述べた。

1.8%という英経済の回復ペースは、フランスの1.7%、ドイツの0.2%を上回っているが、米国の6.1%のほか、日本、イタリア、カナダを下回っている。

コロナ禍と欧州連合(EU)離脱を経た英国の相対的な経済パフォーマンスは、来年に総選挙が見込まれる中、政界で議論の焦点となっている。

キャピタル・エコノミクスの英国担当副チーフエコノミスト、ルース・グレゴリー氏は「英国経済が新型コロナ禍からの回復で、独仏を除くG7諸国に出遅れているという全体像は変わらない。しかも、利上げによる景気抑制効果はまだ完全には波及していない」と指摘。

「上半期の英国経済は、われわれの予想より若干底堅かったが、他の指標は失速を示唆している」とし、金利上昇を受けて景気後退に突入するリスクがあると述べた。

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