クレディ・スイス、融資再分類で第3四半期に損失16億ドル計上へ

　９月２９日　スイスの金融大手ＵＢＳに買収されたクレディ・スイスは２９日に公表した上半期の財務報告書で、非中核事業とレガシー事業に関連した融資の再分類により第３・四半期に約１６億ドルの損失が発生する見込みと発表した。写真はクレディ・スイスのロゴで、８月８日に香港で撮影（２０２３年　ロイター／Tyrone Siu）

[チューリヒ ２９日 ロイター] - スイスの金融大手ＵＢＳに買収されたクレディ・スイスは２９日に公表した上半期の財務報告書で、非中核事業とレガシー事業に関連した融資の再分類により第３・四半期に約１６億ドルの損失が発生する見込みと発表した。

また特定の運用契約を縮小することを決定したため最大６億ドルの損失が発生する可能性があるとした。

訴訟に関する引当金を１４億８０００万スイスフランに積み増した。８月末に発表した上半期決算では１３億６７００万フランとしていた。

上半期は２０２２年末から１００３億フランの純資産流出となった。富裕層向け資産管理部門の流出が７４０億フランと最も大きかった。

国内事業は１４６億スイスフランの純流出だった。クレディ・スイスへの信頼が失われ、顧客が資金を引き出す動きが広がった。