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全米自動車労組、ステランティスとも合意 残るGMでスト拡大

ロイター / 2023年10月29日 17時6分

 全米自動車労働組合(UAW)は28日、フォードに続き、クライスラーの親会社であるステランティスとも労使交渉で合意に達した。ステランティスの組合員と話すフェインUAW委員長。ミシガン州で7月撮影(2023年 ロイター/Rebecca Cook)

David Shepardson Joseph White

[28日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)は28日、フォードに続き、クライスラーの親会社であるステランティスとも労使交渉で合意に達した。「ビッグ3」一斉ストライキという異例の事態で今なお妥結に至っていないゼネラル・モーターズ(GM)のみとなった。

GMでは、ストの対象がテネシー州スプリングヒルのエンジン工場にまで拡大。大型ピックアップ生産が停滞し、財務面の打撃が広がりそうだ。

GMの交渉に詳しい関係者によると、退職手当と一時雇用者に関する問題が懸案になっている。GMの退職者数はフォードやステランティスよりも多く、2007年以前に雇用された労働者の年金給付増額による負担は競合他社よりも大きい。

UAWのショーン・フェイン委員長は「公正な合意に対するGMの不必要かつ無責任な拒否に失望している」とロイター宛ての声明で述べた。

GMは、スプリングヒルのストによって大型ピックアップ工場2カ所が影響を受ける可能性があるとして、早急な合意を望んでいると表明した。

UAWとステランティスの合意はフォードとの合意を踏襲し、4年半の労働協約期間で過去最高の25%の賃上げが含まれている。両社は収益性の高いトラック組立ラインの再開が可能になる。

バイデン米大統領は声明で「(ステランティスとの)協約は強力な中産階級の雇用を構築する労働組合と団体交渉の力を証明するものだ」と評価した。

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