Ｇ７がＡＩ開発者向け行動規範公表へ、リスク低減など要請

主要７カ国（Ｇ７）が人工知能（ＡＩ）開発者を対象とする行動規範を３０日に公表する。写真はイメージ。５月撮影（２０２３年　ロイター／Dado Ruvic）

Foo Yun Chee

[ブリュッセル ２９日 ロイター] - 主要７カ国（Ｇ７）が人工知能（ＡＩ）開発者を対象とする行動規範を３０日に公表する。ロイターが規範を記した文書の内容を確認したところ、開発企業に対してＡＩのライフサイクル全般にわたるリスクの特定や評価、低減化措置を求め、製品市販化後に悪用される事態やさまざまな事故にも適切に対処するよう促している。

また開発企業は、ＡＩシステムの能力や限界、正しい利用方法や悪用例に関する報告が義務付けられ、セキュリティーに関する投資が必要とされる。

今回の文書では、提示した１１項目の規範を通じて「世界中のＡＩの安全と安心、信頼性を促進するとともに、最先端の基盤モデルや生成ＡＩを含めたＡＩシステム開発者が自発的な指針を打ち出すことを目指す」とうたわれている。

さらにＡＩ技術がもたらすリスクと課題に取り組みつつ、そのメリットを確保する上でこうした規範を役立てる狙いがあるという。

Ｇ７は５月、「広島ＡＩプロセス」と呼ばれる担当閣僚による枠組みを発足させ、ＡＩ関連のルール作りを進めてきた。