ガザの支援団体にスターリンクでネット接続提供、マスク氏表明

　１０月２８日、実業家イーロン・マスク氏は、パレスチナ自治区ガザで「国際的に認知された支援組織」に対し、自身の宇宙開発企業スペースＸによる人工衛星網「スターリンク」で通信網接続を支援すると表明した。写真はパリで６月撮影（２０２３年　ロイター／Gonzalo Fuentes）

Emily Rose　Baranjot Kaur

[エルサレム ２８日 ロイター] - 実業家イーロン・マスク氏は２８日、パレスチナ自治区ガザで「国際的に認知された支援組織」に対し、自身の宇宙開発企業スペースＸによる人工衛星網「スターリンク」で通信網接続を支援すると表明した。

マスク氏はＸ（旧ツイッター）への投稿でガザで地上通信網の権限を誰が有しているかは不明だが「どの端末からも接続要求がない」ことは確かだと述べた。

イスラエルがガザへの空爆と地上作戦を拡大する中、２８日にガザでは電話とインターネットの通信が断絶した。

国際支援団体は、２７日遅くから始まった通信切断は救命活動を妨げ、現場のスタッフとの連絡を不可能にし、悲惨な状況をさらに悪化させていると指摘。

一方、イスラエルのカルヒ通信相はマスク氏の投稿について、あらゆる手段を用いて対抗すると表明。

「ハマスはこれをテロ活動に利用するだろう」とし、マスク氏が通信サービスの提供についてガザにいるイスラエル人の人質全員の解放を条件にするまでは、通信省はスターリンクとの関係を断ち切ると表明した。