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英ヴァージン航空、「持続可能な燃料」だけで大西洋横断

ロイター / 2023年11月29日 12時58分

 11月28日、英ヴァージン・アトランティック航空が運航する旅客便が28日、「持続可能な航空燃料(SAF)」のみでロンドン─ニューヨーク間の飛行を成功させた。写真は同社のロゴ。イギリスのガトウィックで2007年12月撮影(2023年 ロイター/Alessia Pierdomenico)

Sarah Young Joanna Plucinska

[ロンドン 28日 ロイター] - 英ヴァージン・アトランティック航空が運航する旅客便が28日、「持続可能な航空燃料(SAF)」のみでロンドン─ニューヨーク間の飛行を成功させた。

SAFのみを使用した民間機が長距離飛行に成功したのはこれが初めてだという。一般の乗客は乗せずにヴァージン・グループ創業者リチャード・ブランソン氏、ヴァージン・アトランティックのシャイ・ワイス最高経営責任者(CEO)、ハーパー英運輸相が搭乗し、英ヒースロー空港を1149GMT(日本時間午後8時49分)に離陸し、米ジョン・F・ケネディ国際空港に1905GMT(日本時間29日午前4時05分)に着陸した。

ハーパー氏は着陸後ロイターに、何の問題もなかったと語り、SAFの100%採用に向けた重要な通過点だと述べた。

飛行に使われたSAFは廃食油や廃動物油脂を主原料としている。

欧州の航空会社は多くが2030年までにSAFの使用率を10%にすることを目指している。業界の目標である50年までに「ネットゼロ(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)」を達成するには、使用率を65%に引き上げる必要がある。

ただ、アナリストによると、SAFは供給量が少なく、コストが高いことから、30年の目標は達成が難しいとみられる。

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