ニジェールなど3カ国、西アフリカ共同体脱退 地域緊張高まる恐れ

Boureima Balima　Tiemoko Diallo

[ニアメー／バマコ ２８日 ロイター] - 西アフリカのニジェール、マリ、ブルキナファソの３カ国は２８日、西アフリカ諸国経済共同体（ＥＣＯＷＡＳ）を脱退すると明らかにした。３カ国が国営テレビで共同声明を発表した。

３カ国では、軍がそれぞれクーデターで政権を転覆した。ＥＣＯＷＡＳは軍事政権を承認しないとし、制裁などで圧力をかけて民政復帰を求めてきた。

一方、軍政指導者らは、アルカイダやイスラム国とつながりのある反政府勢力の封じ込めに苦慮する中、選挙実施前に治安回復を目指すと主張。ニジェール軍政の報道官は声明で、ＥＣＯＷＡＳがテロ対策で３カ国を支援することができなかったと批判した。

３カ国の脱退で地域の緊張が高まる恐れがある。