印リライアンス、ロシア産原油のルーブル建て購入契約に調印=関係者
ロイター / 2024年5月29日 9時36分
5月28日、世界最大の石油精製施設を運営するインドのリライアンス・インダストリーズは、ロシア国営石油大手ロスネフチから毎月300万バレルの原油をルーブル建てで1年間購入する契約に調印した。写真はリライアンスのロゴ。2016年3月、ムンバイで撮影(2024年 ロイター/Shailesh Andrade)
Nidhi Verma
[ニューデリー 28日 ロイター] - 世界最大の石油精製施設を運営するインドのリライアンス・インダストリーズは、ロシア国営石油大手ロスネフチから毎月300万バレルの原油をルーブル建てで1年間購入する契約に調印した。事情に詳しい4人の関係者がロイターに明かした。
関係者の話では、リライアンスはインドのHDFC銀行とロシアのガスプロム銀行を通じてルーブル決済を行うことを受け入れた。
ウクライナ侵攻後に欧米から経済制裁を科されたロシアのプーチン大統領は、西側の金融システムに頼らない貿易決済の仕組みを推進しており、リライアンスが応じたルーブル建て取引もその一環だ。
一方リライアンスにとっては、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が6月以降も自主減産を継続すると見込まれる中で、割安な価格で原油を確保する道が開けることになる。
ロシアのウクライナ侵攻以来、インドはロシアから海上経由で輸出される原油の最大の買い手で、ルーブルのほか自国通貨ルピーや中国人民元なども決済手段として利用している。
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