韓国サムスン電子労組、来週初のスト実施を警告 賃上げ巡り

　韓国サムスン電子の労働組合はストライキを実施すると宣言した。抗議活動としてまず６月７日に年次休暇を取得するよう組合員に伝えた。労組幹部が２９日に会見で明らかにした。写真は「労働者を尊重せよ」というスローガンを掲げる組合員。ソウルの同社建物前で２４日撮影（２０２４年　ロイター/Kim Soo-hyeon）

[ソウル ２９日 ロイター] - 韓国サムスン電子の労働組合は、賃上げ要求を巡り、来週ストライキを実施すると宣言した。労組幹部が２９日に会見で明らかにした。

抗議活動としてまず６月７日に１日業務を停止する。組合員らが集団で休日を取れば、サムスン電子従業員による初のストライキとなる。

組合には約２万８０００人が加盟しており、これは同社の全従業員の５分の１以上に相当する。

組合幹部は「我々は労働者弾圧や組合弾圧をこれ以上容認できない」と書かれた横断幕を掲げながらこの発表を行った。

ここ数週間、ソウルにある同社オフィスの外やソウル南部の華城市にある半導体生産設備の近くで断続的に抗議活動が行われている。組合側は７日の行動により韓国全土の事業拠点が影響を受けるとしている。

サムスン電子は「労働組合と真摯に協議していく」と声明を発表した。

サムスンの労組は先週、ソウル市内の社屋近くで異例の集会を開き、経営側に公正な賃金の支給などを求めた。