エヌビディア時価総額が米2位アップルに肉薄、順位変動起きるか
ロイター / 2024年5月29日 13時29分
米国株の時価総額ランキング上位銘柄が再び変動する可能性が出てきた。28日のニューヨーク市場で半導体大手エヌビディアの株価終値が約7%高、時価総額2兆8750億ドル弱となり、2兆9160億ドル弱で第2位のアップルに迫ってきたからだ。写真はコンピューターのマザーボードとエヌビディアのロゴが表示されたスマートフォン。昨年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Zaheer Kachwala
[28日 ロイター] - 米国株の時価総額ランキング上位銘柄が再び変動する可能性が出てきた。28日のニューヨーク市場で半導体大手エヌビディアの株価終値が約7%高、時価総額2兆8750億ドル弱となり、2兆9160億ドル弱で第2位のアップルに迫ってきたからだ。
エヌビディア株はこの日一時8%上昇し、取引時間中の最高値を更新。アップルはほぼ横ばいで引けた。
今や人工知能(AI)ブームの「寵児」となったエヌビディアは、市場予想を上回る第2・四半期売上高見通しと株式分割を発表した先週以降、13%近くも値上がりしている。
ハーグリーブス・ランズダウンの株式分析責任者を務めるデレン・ネーサン氏は「エヌビディアの上向き続ける成長軌道に市場はついていくのがやっとの状態だ。30倍台半ばという予想利益に基づく株価収益率(PER)はまだバブルの領域という感触ではない」と述べた。
LSEGのデータによると、エヌビディアの予想PERは足元で36倍、同業アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は38倍、インテルは21倍だ。
AJベルの投資アナリスト、ダン・コーツワース氏はエヌビディアについて「事業は信じられないほど順調で、成長を続けるための機会は非常に多い。AIというテーマはなお足場が強固だ。投資家は耳に残る歌なら、いつも口ずさんでいたい(有望なストーリーは常にはやし続けたい)」と話した。
対照的に、長らく絶対に保有すべき銘柄とされてきたアップルはここ数カ月、他のIT大手に対してアンダーパフォームし、年初来では2%の下落とさえない。iPhoneの低調な需要や、中国における厳しい競争が原因だ。
アップルは生成AI投入でも後れを取っている。一方でいち早くクラウドサービス向けAI開発に投資して優位な地歩を築いたマイクロソフトは、今年に入ってアップルを抜いて米国株の時価総額ランキングで首位に躍り出た。
この記事に関連するニュース
-
「トヨタ1社分」が丸ごと蒸発したが…AIバブルの象徴「エヌビディア」がさらに爆発的成長を遂げるといえる理由
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 9時15分
-
たった1日で「時価総額40兆円」が蒸発した…AIバブルで一人勝ち「王者エヌビディア」に起きている"異変"
プレジデントオンライン / 2024年9月9日 9時15分
-
アングル:米インテル、株価下落でダウ平均除外の恐れ
ロイター / 2024年9月4日 15時39分
-
相場展望8月29日号 米国株: エヌビディア四半期決算・7月個人消費支出発表に注目 中国株: 「世界の工場」の地位は、中国⇒インドに代わる勢い 日本株: 売買高の薄さが、2番底を示唆しているか?注目
財経新聞 / 2024年8月29日 13時48分
-
米エヌビディア決算発表後に大型ハイテク株下落、AI熱に冷や水
ロイター / 2024年8月29日 9時59分
ランキング
-
1AGC、3期連続下方修正で「過去最悪赤字」の言い分 事業の多角化を進めても業績はなお不安定
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 8時0分
-
2「石破新政権誕生」で、日本株は停滞しかねない 「日本経済への疑念」は簡単に収まりそうにない
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 22時0分
-
3米メタに145億円制裁金 アイルランド、データ保護違反
共同通信 / 2024年9月27日 23時22分
-
4《ぼったくりと批判殺到》京都・嵐山の人気カフェから「転売シャトレーゼ」が消えた 店員は「品薄で入ってこない」と説明
NEWSポストセブン / 2024年9月24日 7時15分
-
52年半で5割値上げ「うまい棒」それでも愛される訳 価格アップで見えた、消費者との「信頼の貯金」
東洋経済オンライン / 2024年9月27日 19時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください