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ニューラリンク、脳インプラント臨床試験で3人の患者登録目指す

ロイター / 2024年5月29日 14時6分

米実業家イーロン・マスク氏が創設した新興企業ニューラリンクは、脳にチップを埋め込む技術(脳インプラント)の臨床試験で、患者3人の登録を目指している。写真はマスク氏とニューラリンクのロゴ。22年撮影。(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

Rachael Levy

[28日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が創設した新興企業ニューラリンクは、脳にチップを埋め込む技術(脳インプラント)の臨床試験で、患者3人の登録を目指している。米政府の臨床試験データベースに掲載された詳細情報で明らかになった。

ロイターは昨年、ニューラリンクが臨床試験の開始を米食品医薬品局(FDA)に申請した際、10人の患者を登録しようとしていると報じた。同社は、脊髄を損傷した四肢まひ患者に、考えるだけでデジタル機器を操作できるよう設計された脳インプラントを試している。

試験は第1弾の終了が2026年、全試験の終了が2031年と見込まれている。試験には四肢まひなどを患う22─75歳の患者を登録する。患者は、脊髄損傷ないし筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経疾患により手先、手首、腕の動きが非常に制限されているか、全く動かせないことが条件となる。

ニューラリンク関係者によると、同社は昨年に試験開始の承認を取得したが、その何年も前から、関心のある患者からの問い合わせに対応してきたという。

ニューラリンクは1月、最初の患者に脳インプラント手術を実施。同社によると、この患者は2016年のダイビング事故により肩から下がまひしているが、インプラントのおかげで、考えることでビデオゲームをしたり、インターネットを閲覧したり、ノートパソコンのカーソルを動したりできるようになったという。

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