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日経平均は続落、国内金利の上昇が重し 保険株は底堅い

ロイター / 2024年5月29日 15時27分

 5月29日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比298円50銭安の3万8556円87銭と、続落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比298円50銭安の3万8556円87銭と、続落して取引を終えた。国内金利の上昇基調が投資家心理の重しとなり、日本株は軟調な展開となった。主力株の一角やグロース(成長)株が軟調に推移した一方、保険株は底堅かった。

日経平均は前営業日比25円高と、小高くスタート。指数寄与度の大きい半導体関連株が上昇して指数を押し上げ、前場序盤に一時286円高の3万9141円99銭の高値を付けた。ただ、次第に上げ幅を縮小してマイナス転換し、後場後半にかけては売りが強まった。大引け間際に日経平均は、一時331円安の3万8524円24銭まで下落した。

日米の企業決算を通過して足元では手掛かりが不足する中、市場では「国内金利の上昇ピッチが想定よりも速く、上値を追いづらい」(国内証券・投資調査部長)との声が聞かれる。

GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は「最近は海外勢の資金流入も細っており、なかなか買い上がっていくのが難しい地合い」と指摘。国内金利の上昇で、「金融セクターなど一部の銘柄には買いも入っているが、相場全体を押し上げる力強さはない」(池田氏)との見方が聞かれた。目先の日経平均は3万8000円台を中心に一進一退の展開が続くのではないか、という。

TOPIXは0.97%安の2741.62ポイントで取引を終了。プライム市場指数は前営業日比0.97%安の1411.21ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆3727億4700万円だった。東証33業種では、保険、鉱業、その他製品など5業種が値上がり。電気・ガス、海運、その他金融など28業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.32%安の779.42ポイントと、反落した。

個別では、ファーストリテイリングが1%超安、ダイキン工業が2%超安、リクルートホールディングスが1%超安と、主力銘柄やグロース株の一角が売られた。一方、証券会社が相次いで目標株価を引き上げたソフトバンクグループは2%超高と堅調で、日経平均を46円ほど押し上げた。

SOMPOホールディングスは4%超高、T&Dホールディングスは2%超高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり249銘柄(15%)に対し、値下がりが1371銘柄(83%)、変わらずが29銘柄(1%)だった。

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