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S&P、インド格付け見通し「ポジティブ」に 財政再建など評価

ロイター / 2024年5月29日 19時18分

大手格付け会社S&Pグローバル・レーティングは29日、インドのソブリン格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。ニューヨークで 2018年撮影。(2024年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)

Swati Bhat

[ムンバイ 29日 ロイター] - 大手格付け会社S&Pグローバル・レーティングは29日、インドのソブリン格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。力強い経済成長が格付け評価の指標に建設的な好影響を及ぼしているとした。格付けは「BBBマイナス」に据え置いた。

S&Pは「健全な経済ファンダメンタルズが今後2─3年、成長の勢いを支えると予想している」とし、6月4日に開票される総選挙の結果にかかわらず経済改革と財政政策はおおむね維持されるとの見方を示した。

「ポジティブ」な見通しは、力強い経済成長、政府支出の顕著な質的改善、財政再建への取り組みを踏まえたもので「これらの要因が相まって信用力の指標にプラスの影響を与えている」とした。

財政の弱さが格付け評価で常に最も脆弱な要因になってきたとした上で、財政赤字の拡大、多額の債務、利払い負担が続いているが、政府は現在進めている財政再建を優先していると指摘した。

2025年度の財政赤字は対国内総生産(GDP)比7.9%で、その後緩やかに低下し28年度に6.8%になると予想した。

今後3年は年7%近い経済成長を予想し、政府債務の対GDP比率を押し下げるとみている。

インフレの継続的鈍化で中央銀行は引き締めを終了できるとし、25年度末までに穏やかな緩和スタンスになると予想した。

財政赤字が有意に縮小し、政府債務比率が構造的なベースで7%を下回る、あるいはインフレが持続的に低水準にとどまり中銀の金融政策の効果や信頼性に持続的で著しい改善がみられれば、格付けを引き上げる可能性があるとした。

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