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エーザイ株が急落、欧州での認知症薬「レカネマブ」 の承認否定勧告を嫌気

ロイター / 2024年7月29日 9時45分

 7月29日の東京株式市場でエーザイ株が急落している。写真はエーザイのロゴ。18年3月撮影。(2024 ロイター/Issei Kato)

[東京 29日 ロイター] - 29日の東京株式市場でエーザイ株が急落している。欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)が26日、同社と米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、販売承認しないよう勧告したことが伝わり、嫌気する動きが先行している。株価は一時11%安の5851円に下落した。

「日米などでは、承認したうえで使用対象を絞り込む流れで、欧州でも承認はされるとみられていたため、ネガティブサプライズといえる」(東海東京インテリジェンス・ラボの赤羽高シニアアナリスト)との見方が聞かれる。欧州委員会はEMAの見解に沿った決定を下すことが多い。

欧州当局は、認知機能低下を遅らせる効果が、脳腫脹などの重篤な副作用のリスクに見合わないとした。市場では「費用対効果を慎重にみて、時期尚早という判断だろう」(東海東京の赤羽氏)との受け止めがある。

エーザイとバイオジェンは再審議を求めると表明。ただ、当局にどのような情報を提供するかは明らかにしなかった。レカネマブは日本のほか、米国、中国、香港、イスラエル、韓国で承認されている。

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