現職マドゥロ氏勝利と選管発表、出口調査に反し ベネズエラ大統領選

　ベネズエラの選挙管理当局は２９日、前日に投票が行われた大統領選で３期目を目指す現職のマドゥロ氏（写真）が勝利したと発表した。カラカスで２５日撮影（２０２４年　ロイター／Maxwell Briceno）

[カラカス　２９日　ロイター] - ベネズエラの選挙管理委員会は２９日、前日に投票が行われた大統領選で３期目を目指す現職のマドゥロ氏が勝利したと発表した。複数の出口調査では野党候補が優勢と伝えられていた。

選管発表によると、マドゥロ氏の得票率は５１％、野党候補のエドムンド・ゴンザレス氏が４４％だった。

野党側は選管発表前、「結果を隠すことはできない。国は平和的に変化を選んだ」とＸに投稿し、勝利を示唆。一方で、引き続き開票作業を監視するよう支持者らに求めていた。

野党指導者のマリア・コリナ・マチャド氏はマドゥロ氏の後ろ盾である軍に対し、投票結果を支持するよう要請。軍へのメッセージとして「ベネズエラ国民は声を上げている。彼らはマドゥロを望んでいない」と訴えた。

米エジソン・リサーチの世論調査ではゴンザレス氏が６５％の票を獲得し、マドゥロ氏は３１％と予測されていた。地元のメガナリシスの調査でも、ゴンザレス氏が６５％、マドゥロ氏は１４％弱と予想されていた。

選管は声明で、投票の約８０％が集計されたが、選挙データ送信システムが攻撃を受けているため結果が遅れていると説明した。