ロシア、欧州のガス購入価格高騰を警告 ウクライナの契約延長なければ
ロイター / 2024年8月29日 11時57分
8月28日、ロシア政府は、ウクライナ経由のロシア産ガス輸送契約で、ウクライナが延長に合意しない限り、欧州のガス消費国はさらなる価格高騰に見舞われると警告した。写真はロシア大統領府のペスコフ報道官。モスクワで7月撮影(2024 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア政府は28日、ウクライナ経由のロシア産ガス輸送契約で、ウクライナが延長に合意しない限り、欧州のガス消費国はさらなる価格高騰に見舞われると警告した。契約は今年12月31日に期限切れとなる。
ウクライナ側は、軍事衝突が続く中、ロシアと新たなガス輸送契約を締結する計画はないと繰り返し訴えてきた。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、定例会見で記者団に対し、ウクライナがガス輸送契約を更新しない場合、検討しているトルコのガス拠点など、代替輸送ルートを利用できると説明した。
その上で、「(その他の)輸送ルートはあるが、ウクライナ側のこうした決断は、より保証された手頃な価格のロシア産ガスをなお購入することを望んでいる欧州消費国の利益を深刻に損ねることになる」と述べた。
また、米国から供給される液化天然ガス(LNG)など、他国産ガスを調達する場合、欧州はさらに多くの購入代金を支払わなければならないと強調した。
ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムには、ブルガリア、セルビアないしハンガリーを通過するガス送管などウクライナ以外の国を経由して、ガスの一部を供給する選択肢もある。ただ、これらのルート経由でのガス輸送能力は限られている。
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