韓国大統領、年金制度改革に意欲 「若者が納得できる内容追求」

　８月２９日、韓国の尹錫悦大統領（写真）は、世代間の公平性を高め、高齢化する国民の所得保障を確保するために国民年金基金の抜本的な改革が必要だと訴えた。写真は１５日、韓国ソウルでの代表撮影（２０２４　ロイター）

[ソウル ２９日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は２９日、世代間の公平性を高め、高齢化する国民の所得保障を確保するために国民年金基金の抜本的な改革が必要だと訴えた。

年金制度への信頼が失われていると指摘。テレビを通じ「最も長く年金を納め、最後に年金を受け取ることになる若者が納得できるような改革を追求する」と述べた。

韓国の公的年金基金は１９８８年に設立され、現在１１１３兆５０００億ウォン（８３３９億８０００万ドル）の資産で世界第３位。２０４１年以降は支給額が納付額を上回り始めるため、５５年までに枯渇すると予想されている。

年金制度改革は歴代大統領の政策目標となってきたが、これまでほとんど進展を見せていない。

尹氏はまた、医療改革も推進すると表明。必要不可欠な分野や大都市以外の地域における医療の質を向上させることに重点を置くとした。