中国の美団、4―6月期は予想上回る21％増収

　８月２８日、中国の料理宅配アプリ大手、美団が発表した４─６月期決算は、売上高が前年同期比２１％増の８２３億元（１１５億５０００万ドル）となり、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の８１０億元を超えた。写真は同社のロゴ。北京で２０２２年８月撮影（２０２４　ロイター／Tingshu Wang）

Casey Hall

[上海 ２８日 ロイター] - 中国の料理宅配アプリ大手、美団が２８日発表した４─６月期決算は、売上高が前年同期比２１％増の８２３億元（１１５億５０００万ドル）となり、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の８１０億元を超えた。

中国は景気回復の足取りが鈍く、低価格や割引率の大きい商品に向かう企業が増加。こうした商品の配送を安い料金で請け負う美団にとって追い風になっている。

王興・最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算発表後のアナリスト向け電話会議で、中国の最新の消費環境に適応し、しっかりとした成果を上げたと説明。「他のセクターと比較して、中国の商業はデジタル化を通じた成長の可能性が大きい」と述べた。

各部門を合わせた営業利益は５９億元から１３９億元に増加し、営業利益率も８．７％から１６．９％に高まった。フードデリバリーなど中核部門の売上高は１８．５％増の６０７億元。ホテル・旅行部門は受注が６０％急増し、高い伸びを維持した。

調査会社チャイナＩＲＮによると、美団は１兆元の規模を持つ中国の出前アプリ市場で６９％のシェアを握り、業界最大手。