ＥＵ新車販売、7月はほぼ横ばい ＢＥＶさえず＝業界団体

欧州自動車工業会（ＡＣＥＡ）が２９日発表した欧州連合（ＥＵ）の７月新車販売台数は前年同月比０．２％増にとどまった。資料写真、テスラの独工場で２０２２年撮影（2024年　ロイター/Hannibal Hanschke）

Alessandro Parodi　Greta Rosen Fondahn

[２９日 ロイター] - 欧州自動車工業会（ＡＣＥＡ）が２９日発表した欧州連合（ＥＵ）の７月新車販売台数は前年同月比０．２％増にとどまった。フランスとドイツでの減少が重しとなった。バッテリー式電気自動車（ＢＥＶ）がさえなかった。

ベルギー、オランダ、フランスのＥＶ市場は改善したが、ドイツのＢＥＶ販売台数の３７％近い落ち込みを補うには至らなかった。

ＥＵの自動車販売は各国で環境対策を巡る政策が異なることもあり、トレンドにばらつきがある。

域内で７月に販売された新車全体に占める電動化車両（完全ＥＶ、プラグインハイブリッド車、フルハイブリッド車含む）の比率は５０．９％で、前年の４７％から上昇した。

ただ、ＢＥＶとプラグイン車の販売台数はそれぞれ１０．８％と１４．１％減少した。ハイブリッド車の販売台数は２５．７％増だった。

欧州の３大自動車メーカー、独フォルクスワーゲン（ＶＷ）、欧米系ステランティス、仏ルノーの７月登録台数は中国との競争が激化する中、それぞれ２．２％、５．２％、１．７％減少した。

米ＥＶ大手テスラは１４．７％減。中国の上海汽車は２４．２％増加した。