NY外為市場=ドル上昇、対円で1週間ぶり高値 9月大幅利下げ観測後退
ロイター / 2024年8月30日 6時3分
[ニューヨーク 29日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、前日に続きドルが主要通貨に対し上昇した。第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率がやや上方改定されたことを受け、来月に通常よりも幅が大きい0.50%ポイントの利下げが実施されるとの観測がやや後退した。
GDP改定値の発表を受け、ドル/円は145.55円と、1週間ぶりの高値を付けた。終盤の取引では0.1%高の144.77円。
商務省が発表した第2・四半期のGDP改定値は年率換算で前期比3.0%増と、速報値の2.8%増から上方改定された。堅調な個人消費が堅調だったことに加え、企業利益も回復。米経済はリセッション(景気後退)入りを回避できるとの見方が強まった。
また、労働省発表の8月24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比2000件減の23万1000件。エコノミスト予想は23万2000件だった。
UBS(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は、9月に予想される利下げの幅について「これまでに発表された経済指標は、幅が0.50%ポイントではなく、0.25%ポイントになるとの予想に整合している」と述べた。
LSEGによると、米金利先物が示す来月に0.50%ポイントの利下げが決定される確率は35%と、前日の37%からやや低下した。
主要通貨に対するドル指数は0.3%上昇の101.35。
ユーロ/ドルは0.4%安の1.1077ドル。
予想される9月の利下げ幅を見極めようと、30日に発表される7月の個人消費支出(PCE)が注目されている。
ドル/円 NY終値 144.98/144.99
始値 144.48
高値 145.55
安値 144.47
ユーロ/ドル NY終値 1.1077/1.1078
始値 1.1097
高値 1.1099
安値 1.1056
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