中国、既存住宅ローンの金利を10月末までに引き下げへ

　中国人民銀行（中央銀行）は９月２９日、既存住宅ローンの金利を１０月３１日までに引き下げるよう銀行各行に指示すると発表した。写真は碧桂園が建設中の集合住宅。２月２９日、上海で撮影（２０２４年　ロイター/Xihao Jiang）

［北京　２９日　ロイター］ - 中国人民銀行（中央銀行）は２９日、既存住宅ローンの金利を１０月３１日までに引き下げるよう銀行各行に指示すると発表した。景気減速に伴い低迷する同国の不動産市場を下支えする包括的な政策の一環。

人民銀の声明によると、商業銀行は既存住宅ローンの金利を銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利（ローンプライムレート、ＬＰＲ）より３０ベーシスポイント（ｂｐ）以上低い水準に引き下げることを求められる。これにより既存住宅ローンの金利は平均で５０ｂｐ程度下がる見通しだ。

既存住宅ローンの金利引き下げは、住宅所有者の債務負担を軽減するとともに、不動産市場と低迷する内需をてこ入れする狙いがある。

また広州市は２９日、住宅購入に対する制限を全面的に解除すると発表。上海と深センの両市は、市外居住者による住宅購入の制限緩和と、初回購入者が組む住宅ローンの頭金の最低比率を１５％に引き下げる措置を明らかにした。