北朝鮮外相がロシアへ出発、訪問目的は不明

　北朝鮮の崔善姫外相は１０月２８日、ロシア訪問のため平壌を出発した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が２９日報じた。１月１６日、モスクワで代表撮影（２０２４年　ロイター）

[ソウル ２９日 ロイター] - 北朝鮮の崔善姫外相は２８日、ロシア訪問のため平壌を出発した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が２９日報じた。ロシア側も確認した。

詳細は不明。ロシア大使館はソーシャルメディアで大使が飛行場で崔氏を見送ったことを明らかにした。

声明は「北朝鮮外相のロシア訪問は、６月の首脳会談での合意による戦略対話の枠組みに基づくもの」としている。

北朝鮮を巡っては、ロシアのウクライナ侵攻を支援するため、派兵の動きが確認されている。北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のルッテ事務総長は２８日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認した。

米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。北朝鮮軍兵士１万人が訓練のためロシア東部に派遣されていると推定。先週に発表した３０００人から推定値を引き上げた。

ＮＡＴＯのルッテ事務総長は北朝鮮のロシア派兵に関し韓国政府の代表団から説明を受けた後、「ロシアと北朝鮮の軍事協力の深化は、インド太平洋および欧州大西洋地域の安全保障の両方にとり脅威」と述べた。

韓国の尹錫悦大統領は欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のフォンデアライエン委員長との電話会談で、北朝鮮軍部隊のウクライナ戦線への実際の投入は予想よりも早くなる可能性があるとの見方を示した。