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原油先物反発、米の備蓄補充計画が支援 中東情勢も注視

ロイター / 2024年10月29日 10時57分

 10月28日、アジア時間の原油先物は反発。米国の戦略石油備蓄(SPR)補充計画が支援材料となった。写真は2014年10月、カリフォルニア州ベーカーズフィールドで撮影(2024年 ロイター/Lucy Nicholson)

Yuka Obayashi

[東京 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。米国の戦略石油備蓄(SPR)補充計画が支援材料となった。市場は中東情勢も引き続き注視している。

0025GMT(日本時間午前9時25分)時点で、北海ブレント先物は0.44ドル(0.6%)高の1バレル=71.86ドル、米WTI原油は0.45ドル(0.7%)高の67.83ドル。

イスラエル軍が26日実施したイランへの報復攻撃で石油関連施設が標的とならなかったことを受け、前日はいずれも6%超急落していた。

米政府は28日、SPR補充に向け、来年5月までを引き渡し時期とする最大300万バレルの原油購入を求めると明らかにした。

日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、中東情勢の見通しは引き続き憂慮されるが、市場はイスラエルとイランの報復の応酬がいったん収束するとみていると指摘した。

また、米国のSPR補充計画が相場を幾分下支えしたとしつつ、北半球の冬の灯油需要ピークはまだ先で、中国の需要も低迷していることから、相場は今後、下落基調になると予想した。

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