日野自、北米向けエンジン認証関連で特損2300億円 無配に

　１０月２９日、日野自動車は、北米向けエンジンの認証問題に関連して２０２４年４─９月期決算に特別損失２３００億円を計上したと発表した。写真は日野自動車のロゴ。２０１７年１０月、都内で撮影（２０２４年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

［東京　２９日　ロイター］ - 日野自動車は２９日、北米向けエンジンの認証問題に関連して２０２４年４─９月期決算に特別損失２３００億円を計上したと発表した。２５年３月期の連結業績予想は２２００億円の最終赤字（前年は１７０億円の黒字）に転落する見込み。中間期、期末とも無配とする。

北米向けエンジンの認証問題を巡り、米当局との和解に伴う費用とカナダでの訴訟の和解金について、現時点で合理的に見積もり可能と判断した範囲で特損を計上した。米当局との交渉などの結果、追加の損失を計上する可能性があるとしている。

２５年３月期の連結営業利益は従来予想の２００億円から３００億円に上方修正した。海外の売上台数や親会社トヨタ自動車向けの台数減が見込まれるものの、円安やコスト削減がプラスに作用する。